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魚病

粘液胞子虫には魚類の病原体が多く、養殖を始めとする水産業に重大な経済的影響を及ぼすものも数多く知られている。以下に粘液胞子虫による魚病の例をいくつか挙げる。

Myxobolus
多系統的な属であるが中でもM. cerebralisが最も有名であり、研究もよく進んでいる。これはサケ科魚類の旋回病の病原体で、軟骨組織に胞子を形成するため骨格が曲がりまっすぐ泳ぐことができなくなる。サケ科の様々な魚に感染するが、とくに養殖ニジマスにおいて深刻である。元々ヨーロッパに分布していたが、養殖用に輸出されたニジマスによって北アメリカに分布を広げ猛威をふるっている。釣り人も分布拡大に一役買っていると考えられている。他にコイの筋肉ミクソボルス症を引き起こすM. artusなどが重要な病原体である。
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Ceratomyxa shasta
北アメリカの太平洋岸でよく見られるサケ科魚類の寄生虫。症状は魚種により様々であるが、消化管、内臓、筋肉などに影響を及ぼし、体重減や皮膚などの黒化に加えて致死的な場合もある。
Kudoa
粘液胞子虫を始めとする原虫の研究者でありアメリカに帰化した工藤六三郎(Richard R. Kudo)に献名された属。分子系統解析に基づき、胞子に4つ以上の極嚢があるもの全てをKudoa属に所属させることになった。筋肉組織にシストを多数形成する場合と、魚の死後にジェリーミートと呼ばれる筋肉融解を引き起こす場合とがある。世界的にはジェリーミートを引き起こすK. thyrsitesが有名である。日本では特に奄美クドア症の病原体K. amamiensisが深刻で、奄美・沖縄水域の一部でブリの養殖をすると高い確率で感染し商品価値が失われる。

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2009年12月13日 03:30に投稿されたエントリーのページです。

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